CONFIDENTIAL — 戦略壁打ち資料

デジトリ360ツアー
清水建設 事業戦略 打合せ資料

エンタープライズ特化型VRプラットフォームの市場投入戦略 / 製造業ファーストの攻め方 / 木工場ツアーの活用方針

日付2025年7月
フェーズGTM設計 壁打ち
最優先ターゲット製造業(工場PR・採用・IR)
収益モデル初期構築費+月額ストック型
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全体戦略サマリー ─ エンタープライズ特化型の攻め方

競合が入れない高付加価値領域に清水建設ブランドで確固たるポジションを築く
🎯
核心方針:「空間に知識を埋め込む」高情報密度×高セキュリティ×ストック型収益モデルで、競合スタートアップが参入できないエンタープライズ領域を独占する。清水建設の施工実績OB顧客を初期営業コストほぼゼロで活用し、事例を積み上げながら横展開する。
🛡️

競合が取れない領域に特化

高セキュリティ・高情報密度・エンタープライズ向けのIT審査対応。スタートアップには突破困難な領域を清水建設ブランドで確保。

🔗

既存資産を最大活用

施工実績からのOB顧客営業で初期営業コストをほぼゼロに。管理版との攻守一気通貫で1回投資→2つの価値を生む。

📈

高単価・ストック型収益

「ツール課金ではなくマーケティング資産の構築と運用」として値付け。競合の月額数千円〜3万円と一線を画す価格体系で高LTVを実現。

📌
「ストック型マーケティング資産」という位置づけが重要:競合の多くが不動産VR内見(成約後に価値がなくなるフロー型)に特化しているのに対し、デジトリ360は企業・施設の「顔」として何年も使い続けられるストック型。初期構築費+月額の収益構造が自然に成立する。
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3つの差別化ポイント(USP)

競合4社が束になっても届かない"3つの壁"
🔒

① エンタープライズ級セキュリティ

AWS WAF等クラウド基盤を備えた「企業・官公庁のIT審査対応」能力。スタートアップ系(THETA360Biz・スペースリー・ナーブ)では突破困難な大手企業の稟議を、清水建設ブランドで突破できる。

💡
競合の弱点:THETA360Biz・スペースリー・ナーブ全3社が「セキュリティ非対応」。大手製造業・官公庁案件は参入不可。
📎

② 高機能アノテーション(空間に知識を埋め込む)

「見ているだけ」から「その場で検証・購買・申込」へ変える唯一のツール。

📄 図面PDF・仕様書
🎬 紹介動画・工程説明
🌐 多言語音声ガイド
🛒 ECサイト・予約フォーム
📩 問い合わせフォーム
📊 IR・SDGs資料リンク

③ 攻守一気通貫(PR版↔管理版の転用)

PR用ツアーデータを管理版へ転用可能、またはその逆。清水建設グループ独自の強みとして「1回の撮影投資で2つの価値」を生む。競合には模倣不可能な清水建設の縦断的ソリューション。

PR版
(攻め・外向き公開)
管理版
(守り・社内・点検)
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ターゲット戦略の優先順位

「製造業ファースト」で事例を作り、学校・自治体へ横展開する3段ロケット
最優先

製造業 ─ 工場見学・採用PR・IR

🏭

デジトリ360が最も競争力を発揮できる領域。採用難・IR強化・サステナPRの3つの圧力が同時に発生しており、1ツールで複数課題を解決できる点が高い予算獲得率に直結する。

🔑
初期営業コストがほぼゼロになる理由:清水建設が施工した工場のOB顧客(既存関係あり)への直接提案から始めるため、新規開拓コストが発生しない。「あの工場を建てた清水建設から提案」という信頼が最初から存在する。
✅ 注釈機能が最も活躍する「見ても意味がわからない」空間 ✅ 高セキュリティ要件が競合参入障壁になる ✅ 採用難・IR・SDGSの3課題に同時対応 ✅ OB顧客営業で初期コストほぼゼロ

主要ユースケース

  • 採用サイト埋込「バーチャル工場見学」:職場環境・最新設備の説明、社員インタビュー動画を空間にマッピング。求人票では伝わらない「働く空間のリアル」を体験させる
  • IR向け施設公開:環境配慮・SDGsの取り組み、技術力・設備投資の可視化。投資家・株主向けに「工場の実力」をリモートで体験させる
  • 取引先向け品質PR:安全対策・品質管理基準のポップアップ、ISO認証・第三者認定資料の埋め込み。新規取引先の稟議を通すための「空間エビデンス」
第2優先

大学・専門学校 ─ オープンキャンパス・留学生誘致

🎓

少子化による学生獲得競争の激化で「来校前体験」ニーズが爆発的に拡大中。毎年繰り返し使えるストック型モデルとの相性が抜群で、製造業での事例を携えた横展開が効きやすい。

📌
flic360の実績が市場の存在を証明:競合のflic360が学校・ホール・貸オフィスで先行事例を作っており、市場ニーズは実証済み。同価格帯でセキュリティ・機能面で上位互換を提供できる。
  • オンラインオープンキャンパス:研究室機材説明、教授紹介動画、カリキュラム情報を空間に設置。来校前に「ここで学びたい」という意欲を醸成
  • 留学生向けキャンパスツアー:多言語テキスト・音声ガイドで、海外からの出願者が不安なく「入学後のイメージ」を持てる
  • 施設貸出PR(MICE):座席視界・搬入口寸法・設備スペックを空間でわかりやすく提示。会議室・ホール貸出の問い合わせを直接獲得
第3優先

自治体・DMO・大型リゾート ─ 観光・インバウンド

🗾

中長期で最大のボリュームゾーンになり得るが、自治体の意思決定の遅延(予算サイクル年度単位)で初期売上貢献が読みにくい。製造業・学校での事例構築後に参入するのが最適タイミング。

⚠️
戦略的順序付けが重要:民間案件(製造業・学校)でベース収益を確保してから参入。自治体案件は中長期計画として位置づけ、ショートフォールのリスクを避ける。
  • 伝統工芸工房・酒蔵・ワイナリーツアー:工程解説・多言語対応+EC購入リンクで「体験→購買」の導線を設計
  • MICE誘致用会場バーチャル下見:収容人数・設備情報・宿泊予約リンクを設置。海外からの国際会議誘致をリモートで完結
  • 富裕層向けインバウンドPR:歴史・文化解説(多言語)+体験プラン申込フォームで高単価ツーリズムの予約転換
🚀
将来拡張(MICE施設・病院・介護施設):個人情報規制対応が特殊なため、先行3領域での実績構築後に参入。特に病院・介護施設は「安心できる施設を選ぶ」意思決定に360ツアーが直結するため、長期的に巨大市場になりうる。
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プライシング戦略

「ツール利用権」ではなく「マーケティング資産の構築・運用」として値付ける
💡
基本思想:競合の「月額数千円〜3万円のツール利用権」とは明確に差別化。「プロモーション動画制作(1本200〜500万円)」や「物理的工場見学の年間運営コスト(100万円台)」と比較させることで、ハイブリッドプライシングの妥当性を示す。
STANDARD
80〜150万円
初期構築費用
+ 月額3〜5万円
年間契約
  • 撮影・パノラマ化・注釈30箇所
  • 基本テンプレートデザイン
  • 問い合わせフォーム設置
  • スタンダードサポート
  • 対象:学校・中規模施設

競合サービスとの価格比較(価格妥当性の根拠)

比較対象 市場相場 デジトリ360の優位性
プロモーション動画制作 1本 200〜500万円 1回作って終わりの動画と違い、更新可能・長期利用で割安。アノテーション追加で機能拡張可。
物理的工場見学の年間運営 年間 100万円台 人件費・安全管理・ライン停止損失を考慮するとデジトリ初期費用は即座に回収。24時間365日対応。
競合SaaS(スペースリー等) 月額 数千円〜3万円 セキュリティ非対応・注釈機能薄・エンタープライズ要件未対応。大手企業では稟議が通らない。
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Go-to-Market戦略

OB顧客→事例構築→横展開 の3段ロケット
MONTH 1–2
🎯

OB顧客への
直接提案

清水建設施工実績から製造業OB顧客10社をリストアップ。既存関係で初期受注を低コストで獲得。

MONTH 2–3
📊

共同事例の
制作

最初の2〜3件を「共同事例」として制作。工場見学問合数・採用エントリー数の変化を定量計測

MONTH 4–6
🚀

横展開
開始

事例を武器に学校・自治体へ展開。教育IT EXPOへの出展も検討。

YEAR 2
🌐

MRR500万円
目標

自治体・MICE領域拡大。多言語版リリースでインバウンド対応。月次経常利益500万円目標。

🗓️ 1年目 ─ 基盤構築フェーズ

  • 導入目標:10件(製造業6件・学校3件・その他1件)
  • 製造業・学校での定量事例の蓄積(問合数・採用エントリー数・面談率)
  • 撮影パートナー体制の確立・撮影マニュアル標準化
  • 清水建設OB顧客リスト精査と優先順位付け

📈 2年目 ─ 拡大フェーズ

  • 自治体・MICE領域への参入(事例ありで稟議通りやすい)
  • 多言語版リリースでインバウンド対応強化
  • 目標MRR:500万円
  • セルフ撮影キット開発で受注増加時のキャパ問題を解消
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木工場サンプルツアーの位置付け

製造業ファースト戦略の"生きた実証実験"として機能させる

🌳 木工場は「最初の本番事例」であり「最強の営業ツール」

単なるデモサイトではなく、清水建設グループ自身が一番の顧客になることで、製造業ターゲットへの提案に使える「リアルな成功事例」を自社で作る。

🏭

製造業OB顧客への提案でそのまま使える

「うちが作ったデジトリツアーです」と木工場ツアーをURLで見せるだけで、製造業顧客が「うちの工場でも使えそう」と即座にイメージできる。

📐

スケール感×ディテールのトレードオフを解消

15.9mスパン大空間と職人の手元・木目の美しさ、両方を同時体験。「動画ではできないこと」を実証する最も説得力のある事例。

🔐

情報コントロール(出し分け)の実証

一般公開用・特定顧客用でアノテーション内容を出し分けるデモとしても機能。セキュリティ要件の高い製造業への説明に直結。

📌
位置付けの整理:木工場ツアーはあくまでも「GTM戦略のファーストステップ」かつ「製造業向け提案の最強デモ素材」。木工場単体の受注・PRが目的ではなく、これを皮切りに製造業OB顧客10社への提案を開始する起点として設計する。
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提案スライドイメージ(PowerPoint形式)

清水建設責任者への提案・社内展開で使うスライド構成案

📊 提案スライド(5枚構成)

実際の提案資料に使うスライドのビジュアルイメージ。競合ポジショニングマトリクス・ターゲット優先度・価格比較チャート・ロードマップを含む。

DIGITORI 360 TOUR — ENTERPRISE STRATEGY

清水建設グループ
デジトリ360ツアー
事業展開戦略

エンタープライズ特化型 空間情報プラットフォームとして
製造業ファーストで市場を獲る

清水建設株式会社 / 2025年7月
初期目標 導入件数
10件
1年目(製造業・学校中心)
エンタープライズ初期構築
300〜800万円
+ 月額8〜15万円(ストック)
2年目目標 MRR
500万円
多言語・インバウンド対応後

競合ポジショニングマップ

「情報密度 × セキュリティ」軸でデジトリ360が独占するポジション
セキュリティ 高 セキュリティ 低 情報密度 低 情報密度 高 THETA 360Biz スペース リー ナーブ flic 360 デジトリ 360 (清水建設) ← 独占領域 → 競合(セキュリティ非対応) flic360 デジトリ360(清水建設)
サービス セキュリティ 情報密度 主戦場
THETA360Biz 非対応 不動産VR内見
スペースリー 非対応 不動産VR内見
ナーブ 非対応 不動産VR内見
flic360 課題あり 学校・ホール
デジトリ360 対応 製造業・大学・自治体

ターゲット優先順位 ─ 3段階展開戦略

OB顧客からの製造業起点で、学校・自治体へ段階的に横展開する
最優先:製造業 工場見学・採用PR・IR OB顧客営業コストほぼゼロ 第2優先:大学・専門学校 オープンキャンパス・留学生 毎年更新のストック型 第3優先:自治体・DMO 観光・インバウンド(中長期) Year 1 Year 1 Year 2+
最優先

製造業(工場PR・採用・IR)

採用難・IR強化・SDGsの3圧力に同時対応。清水建設OB顧客で初期営業コストほぼゼロ。セキュリティ要件が競合の参入障壁に。

第2優先

大学・専門学校(オープンキャンパス)

少子化で「来校前体験」ニーズ拡大。毎年更新のストック型モデルと相性◎。flic360の先行事例で市場ニーズ実証済み。

第3優先

自治体・DMO(観光・インバウンド)

中長期で最大ボリュームゾーン。ただし意思決定が遅いため、民間案件でベース収益確保後に参入。

プライシング戦略 ─ 競合比較チャート

「ツール利用権」ではなく「マーケティング資産の構築と運用」として値付ける
初期費用・年間コスト比較(参考値)
競合SaaS
(月額)
〜3万/月
デジトリ
Standard
80〜150万
プロモ
動画制作
200〜500万
デジトリ
Enterprise
300〜800万
工場見学
年間運営
〜100万/年
※競合SaaSは注釈機能薄・セキュリティ非対応。価格の安さは機能制限の裏返し。
STANDARD PLAN
80〜150万円 初期
+ 月額 3〜5万円
学校・中規模施設向け
ENTERPRISE PLAN
300〜800万円 初期
+ 月額 8〜15万円
大手製造業・自治体・大学向け
ROI試算(製造業・工場見学代替)
工場見学運営コスト 100万/年
デジトリ月額 8〜15万→96〜180万/年
人件費・安全管理・ライン停止損失を考慮すると即座に回収

展開ロードマップ ─ 2年間の全体計画

製造業OB顧客からスタートし、学校・自治体へ段階的に横展開する
施策 M1 M2 M3 M4 M5 M6 Y1後半 Y2前半 Y2後半
OB顧客リストアップ
実施
完了
製造業 直接提案
開始
継続
継続
拡大
拡大
拡大
継続
継続
継続
共同事例制作
開始
継続
完成
木工場ツアー活用
運用開始
継続
継続
継続
継続
継続
継続
継続
継続
大学・専門学校
提案開始
継続
継続
拡大
継続
継続
多言語版リリース
開発
リリース
活用
自治体・DMO
検討
提案開始
拡大
MRR目標
事例構築フェーズ(収益基盤確立)
MRR 500万円(Y2目標)
実施中
計画中
将来検討
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リスク要因と対策

4つのリスクシナリオと清水建設ならではの対策
リスク 内容 レベル 対策
① 競合の上位進出 flic360等がエンタープライズ向けにセキュリティ強化してくる可能性 大手事例を先行確保しスイッチングコスト向上。清水建設ブランド+管理版連携は模倣困難。
② 社内カニバリゼーション デジトリ360(管理版)との棲み分けが曖昧になり営業現場が混乱 低〜中 明確な用途定義(管理版=守り、ツアー版=攻め)と営業ツール・トークスクリプト整備。
③ 撮影リソース逼迫 受注増加時に撮影・制作キャパシティがボトルネック化 パートナー撮影会社の事前選定、撮影マニュアル標準化、セルフ撮影キット開発で先手を打つ。
④ 自治体案件の長期化 予算サイクル(年度単位)で売上計上時期が読めない 民間案件(製造業・学校)でベース収益確保。自治体は中長期計画として位置づけ。